『高齢者の運転能力の衰退と眼科的予防対策』

ドライビングアイフレイル予防「ビジョントレーニング」の勧め

【はじめに】

数年前から高齢者が車の運転中に事故の第一当事者(加害者)になったり、事故の第二当事者(被害者)になったりするケースが増加しています。その事故原因として、よく加齢による認知機能や運動機能の衰えが挙げられていますが、実は眼の機能低下も重要な原因であることを忘れてはなりません。

私たちの日常生活に必要な情報入力の8割以上、特に交通行動においては認知・判断・操作の前段階である眼や耳による感覚情報処理が行われているのです。もし加齢による視聴覚機能が低下して感覚情報処理が不十分だとすると、認知・判断・操作以前に事故のリスクが高くなっていると考えるべきだと思います。

私たちNPO法人「安全と安心 心のまなびば」では、従来あまり深刻に考えられてこなかった感覚情報処理機能と交通安全との関係、特に眼の機能低下を予防するトレーニングを考案し実施することにしました。

【目的】

このたび眼科医学専門医のご指導を仰ぎ、ドライビングアイフレイル予防トレーニング法を開発しましたので、ここにご紹介いたします。

フレイルとは身体的及び精神的機能が衰弱した状態を指す状態で、眼の機能低下のことをアイフレイル、自動車運転に関係する眼科的機能低下をドライビングアイフレイルと称します。これは交通事故の間接的要因であり、事故防止の観点からは重大なリスク要因です。

にもかかわらず、通常では視力検査で0.7以上あればよいとされ、高齢者に限り水平視野検査と明・暗順応検査が加わるのみであることは問題です。本来ならもっと精密な視機能検査が行われ、機能低下の場合はもっと適切なビジョントレーニングを行う必要があります。

そこで本動画の目的は、車の運転時はもちろん日常生活時の事故や歩行中の転倒等を未然に防ぐために、アイフレイル予防に役立つ知識と方策を提供することにあります。

特定非営利活動法人 安全と安心 心のまなびば
理事長 金光 義弘

実施時のお願い

車の運転をされる方はもちろん、されない方も眼の健康維持のために適切なトレーニングを選択して、乗車の前後や休憩時に、あるいはご自宅の中ででも気軽にトレーニングを繰り返して下さい。ただし気分が悪い時や頭痛がする場合などには無理をしないようにして下さい。

この動画が多くの高齢者の安全運転の継続や安全な日常生活の維持に役立ち、 高齢者にとって楽しく実り多い人生を末永く送って頂けることを切に願っています。

【全編(解説+トレーニング)】ドライビングアイフレイル 予防トレーニング法
【トレーニング本編】ドライビングアイフレイル 予防トレーニング法
【解説編】ドライビングアイフレイル 予防トレーニング法

監修・指導

医療法人 川島眼科 
住所 〒701-0153 岡山県岡山市庭瀬223-1
電話番号:086-292-2121
WEBサイト:http://www.kawashima-eye.com/

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